コラム

訴訟社会のオキテ

  ここ10年ぐらいで一番、目から鱗の出来事があったとすれば、それは、仕事のためにコミュニケーションがあるのではなく、コミュニケーションのために仕事があるとわかったことだ。といっても、恥ずかしながら、自分で悟ったのではな・・・

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本屋の風景

ナチス・ドイツに協力し、ゲシュタポの手先としてユダヤ人の逮捕や財産没収、レジスタンスの地下運動の弾圧に手を貸すフランス人の青年の鬱屈した姿とユダヤの娘との交流を描いたルイ・マル監督の映画『ルシアンの青春』は、40年近く前・・・

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バカの箱

「テレビはバカの箱」という言葉が韓国にはあるそうだ。韓国のテレビだけがとりわけてそうというわけでもないだろうし、日本のテレビも同じようなものだと思っていたら、日本のテレビは、同じ「バカの箱」でも、ちょっと違うのだという。・・・

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呼子と口笛

ブータンといえば、世界一幸せな国だと思っていたら、そう単純な話ではなかった。日本や欧米などの先進国は、国民の豊かさを示す尺度として国民総生産(GNP)や国内総生産(GDP)を掲げているが、ブータンでは国民の精神面での豊か・・・

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サッカーと作家

フランスの家族人類学者エマニュエル・トッドによれば、ドイツと日本は似た国である。何が似ているかというと、家族制度である。家族制度は、太古の時代のどこかで母権制から父権制へと変わったと見られているが、それはそのころの世界の・・・

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悲劇と喜劇

鹿児島の城山観光ホテルに泊まると、タクシーの運転手さんが道々、頼まなくても城山の史跡についてガイドしてくれる。ホテルの建つ城山は、130年以上前の西南戦争の最後の戦場になったところである。ふもとの城壁には4万の政府軍の銃・・・

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悪女の条件

犯罪の裏に女ありなどといわれるが、いまどきの犯罪では女性は裏に隠れていないで、表に出ていることが多い。いわゆる悪女の条件は次の4つであると、『中国現代悪女列伝』に書いてある。 1.美人である 2.才媛である 3.大きな事・・・

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対馬海峡冬景色

一般論としての話である。職場には上司と部下がいる。上司が部下に期待することは何か。自分の負担を分担して少しでも楽にしてくれることである。ところが、中には上司を楽にしてくれるどころか、上司の負担を増やしてばかりいる部下がい・・・

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歴史は家の中で創られる

現実の政治への関心がとみに薄らいでいる。昔に比べると政治家が面白味に欠け、肩入れしたくなる政治家がいなくなったということもあるだろうが、どうもそればかりではないようだ。大事なことは政治などにあるのではなく、家の中にある、・・・

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おー、スージーQ

商店街を歩いていたら懐かしい曲が流れてきた。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの『スージーQ』である。つい昔を思い出して、立ち止まって聞いてしまった。 あれは、高校3年の秋だった。バンドをやっていた演劇部の後輩の・・・

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ピラミッドの秘密

大学入試センター試験の日本史の問題に手塚治虫のマンガが取り上げられているというので、新聞をひろげてみたら、昭和3年に生まれた手塚治虫の誕生から漫画家になるまでの足跡に合わせて昭和の歴史を取り上げた問題が出ていた。「紙の砦・・・

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すき焼きとしゃぶしゃぶ

                  すき焼きとしゃぶしゃぶ テレビですき焼きを食べているのを見たら、急にすき焼きが食べたくなった。そういえば、もう何年も食べてない。適当な店を探して、予約を入れてみたら、どこもいっぱいだと・・・

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悪い田中

新宿ゴールデン街のひと頃よく行っていた店の30周年記念パーティがあったので顔を出した。最近はすっかり足が遠のいてしまったが、私が通っていたころ、その店には田中という常連客が3人いた。「良い田中」、「悪い田中」、「普通の田・・・

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台風と因縁

今はもうすっかり薄くなってしまったが、まだたっぷりあった頃からだから、ざっと30年来の付き合いになるのだが、私がいつも髪を切ってもらっている人は会津若松の人である。会津若松と私の故郷である鹿児島とは、因縁の間柄であるため・・・

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あなたに似た人

今年の夏はひざ下ぐらいまでの半ズボンに大きなリュックサックを背負った男性のスタイルを目にすることが多かった。気を付けて見ていると、若い人とは限らず、40代、50代の人もいる。割合的には、だいたい電車の一両に5~6人ぐらい・・・

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右手に汗の甲子園

夏の高校野球の試合をテレビで見ていて、いつも思い出すものがある。昔作って、日の目を見なかった沖縄のビールの広告だが、高校野球の観戦スタンドで湧き立つ人たちの大きな写真と、「右手に汗、左手にオリオン。」の文字。高校野球の観・・・

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いつも読書する日

子どもの読書を推進する法律があるのを知って驚いた。正確には、『子どもの読書活動の推進に関する法律』(平成13年12月12日法律第154号)という。 子どもの頃から読書が悪癖のように身に付いて、親や先生から「本ばかり読んで・・・

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南 瓜

久留米への出張の帰り、少し時間があったので、久しぶりに博多に寄って、大濠公園の中にある福岡市美術館に草間彌生展を見に行った。いまや日本を代表する前衛芸術家である草間彌生の展示は多く、あちこちで開催されているが、福岡市美術・・・

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たまにはうまい鮨を食べようと、行きつけの近所の鮨屋を避け、駅前の回転ずしを通り過ぎて、駅の向こう口のにぎやかな通りを歩いて、それらしい鮨屋に入ってみたら、ことのほかうまく、腹が満たされるまで食べて飲んで、炙りものや焼き物・・・

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目玉焼きの幸福

お昼ちょっと前に、なんの変哲もない町の蕎麦屋に入って、カレーうどんと小さなご飯を頼んで食べていたら、お昼を過ぎて入ってくる客、入ってくる客が、カレーうどんばかり注文するので、世の中にはカレーうどん好きが案外多いのかもしれ・・・

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悪い仲間

一番好きな作家を挙げろといわれたら、真っ先に頭に浮かぶ一人が古山高麗雄であることは間違いない。 花粉が多い日に、かゆい目をこすりながら、書店をぶらぶらしていたら、安岡章太郎の文庫本がなぜかポンと置いてあったので、何の気な・・・

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不思議な本

高田馬場の芳林堂書店に行こうと歩いていたら、あれっ、駅前のムトウ楽器店の看板に閉店セールと書いてある。これは大変と思って中に入ると、今までに見たことがないほど客が押し寄せていた。なにかめぼしいCDやDVDが残っていないか・・・

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007になった先生

中学生の頃、上級生から聞いた英語のN先生の話に興奮したことを覚えている。N先生は陸軍中野学校でスパイの訓練を受けて南方で諜報活動をしていたという。英語の他にも数か国語に堪能で、拳銃やナイフも得意なので、CIAが誘いに来て・・・

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人類の知性

世界中で6,200万部も売れているという。スウェーデンを舞台にしたミステリー小説『ミレニアム』である。本屋に平積みしてあるのを横目で見ながら、人口に膾炙しすぎている気がして、なんとなく避けてきたのだが、「こういうのが結構・・・

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大阪暮色

今月の初めに大阪に行ったときに、ふらっと千日前のあるレトロな本屋に入ったら、店主の視線が粘りつくような感じで、なんだか本の一冊も買わずに帰れない雰囲気だったので、しょうがなく、そこにあった『B層の研究』という新刊の本を買・・・

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平清盛のマラリア

先月カンボジアに行ったとき、蚊に刺されるとデング熱やマラリアにかかることがあるから、気を付けてくださいよといわれた。最近日本から来た若い人がデング熱にかかってタイの病院に搬送されたばかりだという。マラリアも割合一般的な病・・・

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コカコオラもう一杯

タイの田舎の食堂で、久しぶりにコカコーラを頼んだ。その日は朝早くからミャンマー国境沿いの難民キャンプを回って、難民の人たちに面談したり、キャンプの様子を観察したりして、タイ北部の町メーソートに帰ってきたばかりで、のどがカ・・・

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マクドナルドで朝食を

家人が朝食用に買ってきたマクドナルドのハンバーガーをかじりながら、昔、小学校に通っていた娘が言っていたことを思い出した。「○○ちゃん家は、朝いつもマクドナルドなんだって。お母さんが自転車で買いに行ってるんだよ。」それを聞・・・

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男一郎ままよとて

一人でため息をつきながらビールを飲んでいたら、店主がちあきなおみの歌う『赤色エレジー』をかけてくれた。「ああ、あがた森魚もいいけど、ちあきなおみもいいね」。ねぎと生姜がたっぷりかかった冷奴を口に運びながら聴いていると、歌・・・

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逃亡者

逃亡者が捕まったニュースを見ながら思い出したのは、40年前のテレビドラマ『逃亡者』である。妻殺しの罪で死刑を宣告され死刑執行に向かう途中、護送中の列車から逃亡した医師リチャード・キンブルが、普通の市民の中に紛れ込み、さま・・・

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