楽の上にはなんにもない
2008年4月20日 誰でもいい、人を殺したくなったという事件が、相次いだ。誰が被害者になってもおかしくなかったという事実にたじろぎながら、どういうことなのかと誰もが思ったに違いない。営利目的でもなく、怨恨・・・
2008年4月20日 誰でもいい、人を殺したくなったという事件が、相次いだ。誰が被害者になってもおかしくなかったという事実にたじろぎながら、どういうことなのかと誰もが思ったに違いない。営利目的でもなく、怨恨・・・
2008年3月20日 尾崎放哉の句集が文庫本で出ていたのでつい買ってしまった。放哉の句集はもう何度か買ったと思うが、いつもどこかにやってしまって、見当たらない。どこかにある、というのが放哉には相応しい感じも・・・
2008年1月20日 再生紙を見るたびにやれやれという思いが前々からしていた。こんなもの環境に役立つはずがない。古紙をリサイクルすることは、かえってエネルギーをたくさん浪費して環境に悪そうだってことは、誰だ・・・
2007年11月20日 『普通の家族がいちばん怖い』という本が面白かった。日本の普通の家庭の食卓の風景を通して、見えてくる家族の実像を描いたものである。といっても、本に載っているのは76枚の食卓の写真と72・・・
2007年9月20日 日本で出生率が下がって、生まれてくる子供の数がどんどん減っているのはなぜか。私は女性の能力が衰えたからだと思っている。「元始女性は太陽であった」とその昔平塚らいちょうは言ったが、確かに・・・
2007年6月20日 アカガミをもじったイキガミというタイトルの漫画がある。帯を見ると「命の大切さと生きる意味を教えてくれる(31歳主婦)、「熱いものが込み上げてきて、生きるということを考えさせられた(19・・・
2007年1月20日 人間というものは、歩くバランス・シートのような存在だとふと考えた。バランス・シート、つまり資産と負債の両面があり、会社なら会社の財産や借金の状態を表すものであるが、人は自分のことが資産・・・
2006年12月20日 今年も残り少なくなったが、今年一番びっくりしたのは、つい先日のことである。あるシンポジウムに行ったら、壇上の席に自分の名札がぶら下がっていて、何だろうと思っていたら、あろうことか自分・・・
2006年6月20日 夜遅く帰ってテレビのチャンネルをひねると、どこもかしこもスポーツニュースばかりやっていて、いい加減にしろよといいたくなる。しかたなくNHK教育で「数学Ⅰ」の講義などを聴きながら缶ビール・・・
2006年2月20日 日本の霊柩車の8割はクラウンだといわれている。「いつかはクラウン」というキャッチフレーズは、これにもなんだかぴったり来そうだが、「いつかはクラウン」は、クラウンという車の持っている上昇・・・
2006年1月20日 久しぶりに自由が丘に行ったら、まだ駅前のふじや書店が残っていた。近ごろ、この規模の書店で生き残っているのは珍しい部類に入る。ふじや書店といえば、自由が丘の待ち合わせ場所のメッカなのであ・・・
2005年12月20日 『死の棘』の作家、島尾敏雄に会ったことがある。なにかの会合の折りに二言、三言言葉を交わしただけなのだが、なんて陰気な人だろう、死の棘が刺さっているみたいだというのがそのときの私の印・・・